日常

2/3
1人が本棚に入れています
本棚に追加
/8ページ
そんな時目が覚めた。気がつくと七時を指した目覚まし時計がけたたましく鳴っている。目覚まし時計を止め、目を擦りながら立ち上がる。不思議と頭はすっきりしている。とりあえず、『歩き方』を確かめてみる。何の違和感もなく歩くことができた。 「どうせ夢なら芸能人とか出てきてくれりゃよかったのに…。」 そんなことを考えながら学校に行く仕度をし始める。 冷たくなりだした水で顔を洗い、ミント味の歯磨き粉で歯を磨く。いつもと何も変わらない日常。七時半のバスに乗り、八時過ぎに学校に着く。仲のいいクラスメイトはまだ来ていない。それもいつものことだ。少し寝足りないせいかウトウトしていると、チャイムがなり先生がやってくる。そして、見計らかったかのように数名のクラスメイトがやってきた。また怒られている。先生もいい加減うんざりしているようだった。すると後ろからかわいらしい笑い声が聞こえる。声の主は付き合って半年になるぼくの彼女のものだった。こうして“いつもどおりの今日”が動き出した。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!