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「なんなら、俺たちが遊んでやろうか?どうせ、弱いんだろ?」
なめきった男達の態度と、また思い込みで物を言われることにカチンときた。
「女だからってなめてんじゃね~ぞ!」
ギッと3人を睨みつけ、数秒で張り倒す。
反撃もできないほどの早業。
さらに“不良”のレッテルに拍車をかけてしまうほどの強さだった。
男達はしっぽを巻いて逃げていく。
それを見送り、うずくまっている女の子に声をかけた。
「大丈夫か?」
声をかけると彼女の体がビクッと震える。
綾女の顔も見ようとしない。
ああ、そうか。
綾女はため息をつき、
「怖がらせたよな。大丈夫。あんたには何もしないさ。しても意味ないしな」
綾女は悲しげな顔を一瞬見せる。
それを彼女は見ていた。
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