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授業中、君を見るのはもう何度目だろう。
たまに自分が嫌になる。
君の事を遠くでしか見ていられない自分が嫌い。
でも僕には話し掛ける勇気なんてない。
弱い人間なんだ。
君が笑っているのを見て、いつも思う。
仲良し三人でいつもいるのに、君だけあまり笑っていない。
笑っていたとしても、苦笑いに近い笑いだっだ。
笑いたくないのなら、笑わなきゃいいのに…。
僕はいつもそう思っていた。
でも君が笑っていない顔を見るのはとても嫌だ。
僕が君を気にするようになってから、僕は少しずつ君と話すのが恥ずかしくなっていた。
もう何ヵ月話してないのだろう…。
寂しいなぁ…。
でも君が近くにいることだけで十分だ。
そうしとこう。
じゃないと僕がつぶれてしまう。
なんで僕ってこんなに弱い人間なんだろう。
話し掛けることも出来ないで、遠くから君を見ているだけで…。
もう一度話してみたい。
君が僕だけのために話している声が聞きたい。
叶う日なんかないだろうけれど…。
自分からは絶対に話すことが出来ないのだから…。
でも話してみたい。
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