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今までずっと誠と一緒だったけど、違う可能性だってある。というよりむしろ高い。別れるなんてイヤだ……。
楓は一度深く深呼吸した。そのとき、
「よっ! 我が永遠のライバル!」
ボンッという背中を叩く鈍い音と共に、始業式から聞きたくない声が聞こえてきた。
「ダ、ダメだよ! 『ちーちゃん』、そんな突然叩いたりしたら! ゴメンね、城ヶ崎さん。痛くない?」
その後聞こえた、優しくおっとりとした声が楓に確信を与えた。
「『千夏』に『委員長』、いつも仲良いわねっ」
楓は『千夏』を強調するように言って、思いっきり睨みつけた。
千夏と呼ばれた少女も負けることなく睨み返す。
二人の目と目から激しい火花が散っていることを知った委員長と呼ばれた少女は、オロオロしながら二人を止めようとしている。
「や、やめなよぉ! 二人ともっ! これから一年間一緒のクラスメートなんだからっ!」
「いいのよっ! 『美琴』っ! このバカとは決着つけなきゃならないの! それは地球に生命が誕生した瞬間に定められた運命なのよっ!」
楓はため息をついた。
こいつと一緒に一年やっていくなんて絶対無理ッ!
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