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このバカみたいなことを言ってるのは、『桜小路 千夏 サクラコウジ チナツ』。
去年は違うクラスだったんだけど、あのバカ共(誠と龍)が追認試験のとき偶然出会っちゃって、それからなぜかアタシ達と一緒に行動するようになったの。
「な、なによ、楓。アタシの顔になんかついてる?」
「鏡見れば?」
「……上等っ!」
「だ、だから、ケンカはダメだってばぁ!」
さっきからケンカを仲裁しようとがんばっているのは、『信濃 美琴 シナノ ミコト』。去年千夏のクラスの委員長だったから、みんなから『委員長』って呼ばれてるの。すっごく頭が良くて可愛くて優しい性格なのに、なぜか千夏と仲がいい。きっと弱味を握られてるんだわっ!
「ど、どうしたの、城ヶ崎さん? 私の顔にもなにかついてる?」
「ううん、なんでもないよ! 委員長、悩みがあったらなんでもアタシに言ってねっ!」
美琴の肩をガシッと掴み真面目に言う楓に、美琴はニコッと笑った。
「うん! ありがとう、城ヶ崎さんっ」
「ダ、ダメよ、美琴っ! こいつは悪の権化なんだから!」
「委員長、うるさいバカはほっといて、アタシ達は新しい教室に行きましょ!」
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