夢をみた夢を見たんだ、

国道沿い

どれくらい経ったのだろうか。
いつのまにかパソコンの画面はｽﾀﾝﾊﾞｲ状態になっていてﾌﾟﾛｸﾞﾗﾑされた魚が狭い画面の中を泳ぎ回っている。彼らは窮屈だと言わないのだろうか。

(――嗚呼、バカバカしい、)

パソコンを消して家を出ることにした。

これから何しようかな。

(――何もしたくない)

眠いなぁ。

(――でも眠れそうにはない)

…………、

そうだ本屋にでもいこう。
(嗚呼、本を読んでいれば現実など、)

マフラーを巻いて外にでれば、天気の割に寒くはなかった。