ホームルーム前、教室の入口で

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「………、」 教室に入るのが怖いと思ったのは初めてだ。 誰もいなかったら、 いや、いなかったとしても、そうだまだ朝早いから、 ―― 考えていると勢いよく扉があいた。 「うわビックリした!おはよ!…何してんの?」 すっごい顔してるよアンタ、具合でも悪いん?あ、頭痛薬ならアタシもってるけど! そんな風に、いつものように息継ぎもなしに喋るメグミに私は笑いながら少しだけ泣いた。 (おはよう、そしてありがとう。) (今日もきみがいる幸せに、) ---end---
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