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「悠人は何でここにいるの？」
「一緒にいたいから。」
ふとした疑問。
誰と、とは聞かない。
私で、あって欲しい。
「いや、非常にわかりやすい事は確かなのだがな…。
…質問を変えようか。
何故、悠人は私の側に居てくれるんだ？」
私は、自分に自信等無い。
秀でた所がある訳でもない。
プラス男勝り。
だからわからないのだ。
悠人が私を選んだ訳が、さっぱり。
「好きだから。」
「え？」
「好きだから、側に居る。
他に理由なんているのかよ？」
…まさかこんな単純な言葉で満足してしまうなんて思わなかった。
けれど他の奴らが吐く砂糖菓子の様な胡散臭い台詞よりも心地が良い。
そのまま心に響く。
「……そうだな。」
貴方が好きだから、
側に居たいと願う。
理由なんて要らない。
理屈抜きで
貴方を愛しているから。
fin
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