神父の番外編

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「あっ…まだ神父様には言ってなかったでしたっけ」   そういうと何やら教台の下をまさぐり始めた。   …途端、バタンっ!   …と、音を立てて床の一部にぽっかりと穴が開いた。   「…シスター。いつの間にこんな仕掛けを!」   「かたいことは言いっこ無しです!神父様!」   そんなに語気を強めて言わなくても…   ア然としながらも、何の為に作ったのかわからない落とし穴に、少し興味を持った私はシスターに尋ねてみた。   「一体なんの為に作ったんです?」   「いずれ必ず必要になります」   …とだけ言い、私の方を向き含み笑いをした。
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