2007年初春

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湾岸署の刑事課前の廊下に、沖田を先頭に捜査一課が現れた。 神田「ご苦労様です。」 沖田は、一礼し横を通過し刑事課内にいるすみれの側に近づいていった。 すみれは、目を背けずに見合っていた。 沖田「怪我はもう大丈夫なの?」 すみれ「えぇ~、おかげさまでこのようにピンピンしてます。」 沖田「よかったわ、たくましくて。」 すみれは、ムカついたようで顔を引き攣らせて答えた。 すみれ「そりゃ、どうも」 沖田は微笑して、刑事課を後にする。 すみれ「変わらないわね3号機は。」 森下は手帳を持ったまま後ろでうなづいている。 雪乃「すみれさん、気にしないでくださいね。」 すみれ「ありがとっ。死なないわよ。」 雪乃「居なくなったら淋しいですよ。」 すみれ「まだ、ツバメの巣食べた事無いんだから。」 雪乃「………そうですよね………」 後ろで手帳を持ったまま森下はあんぐりと口を開けている。 捜査一課が通りすぎたあとに室井が刑事課前に歩いて来た。 神田「室井さん。ご苦労様です。」 と、一礼するスリアミ。 室井「あの時は、ありがとうございました。おかけで前を向く気持ちになれました。」 神田「我々湾岸署は、室井さんを信頼してますから。」 秋山「そうです」 袴田「特に青島君が…。」 と、青島に振り向きながら伝えた。 室井は、青島と目が合う。 室井「恩田君は?」 青島「すみれさぁん」 すみれが、室井の前に近づいてくる。 すみれ「どうも…。」 室井「元気そうだな。」 すみれ「たくましいので…。」 室井「沖田君は、君を傷付けたことを反省している。言葉は悪いが許してやってくれないか?」 すみれ「私は、もう気にしてませんから。刑事ですから。」 室井「あの事件以来、沖田君は気持ちが変わってきている。君達は、人を変える力があるみたいだ。」 すみれ「青島君のは、迷惑ですけど…」 室井は、青島を見て刑事課入口近くに近づき。 室井「青島、ちょっと来てくれ。」 と呼び掛け刑事課から離れていった。
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