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湾岸署の刑事課前の廊下に、沖田を先頭に捜査一課が現れた。
神田「ご苦労様です。」
沖田は、一礼し横を通過し刑事課内にいるすみれの側に近づいていった。
すみれは、目を背けずに見合っていた。
沖田「怪我はもう大丈夫なの?」
すみれ「えぇ~、おかげさまでこのようにピンピンしてます。」
沖田「よかったわ、たくましくて。」
すみれは、ムカついたようで顔を引き攣らせて答えた。
すみれ「そりゃ、どうも」
沖田は微笑して、刑事課を後にする。
すみれ「変わらないわね3号機は。」
森下は手帳を持ったまま後ろでうなづいている。
雪乃「すみれさん、気にしないでくださいね。」
すみれ「ありがとっ。死なないわよ。」
雪乃「居なくなったら淋しいですよ。」
すみれ「まだ、ツバメの巣食べた事無いんだから。」
雪乃「………そうですよね………」
後ろで手帳を持ったまま森下はあんぐりと口を開けている。
捜査一課が通りすぎたあとに室井が刑事課前に歩いて来た。
神田「室井さん。ご苦労様です。」
と、一礼するスリアミ。
室井「あの時は、ありがとうございました。おかけで前を向く気持ちになれました。」
神田「我々湾岸署は、室井さんを信頼してますから。」
秋山「そうです」
袴田「特に青島君が…。」
と、青島に振り向きながら伝えた。
室井は、青島と目が合う。
室井「恩田君は?」
青島「すみれさぁん」
すみれが、室井の前に近づいてくる。
すみれ「どうも…。」
室井「元気そうだな。」
すみれ「たくましいので…。」
室井「沖田君は、君を傷付けたことを反省している。言葉は悪いが許してやってくれないか?」
すみれ「私は、もう気にしてませんから。刑事ですから。」
室井「あの事件以来、沖田君は気持ちが変わってきている。君達は、人を変える力があるみたいだ。」
すみれ「青島君のは、迷惑ですけど…」
室井は、青島を見て刑事課入口近くに近づき。
室井「青島、ちょっと来てくれ。」
と呼び掛け刑事課から離れていった。
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