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室井「…何?…」
新城「この事件の害者は、IT企業の幹部でしたよね…」
室井「…あぁ、そうだ。…」
新城「他の事件も、全てIT企業の幹部が殺害されているんです。…詳しくは今、公安が調べてます。繋がりがあるかも知れませんから……。」
一倉「一筋縄では、行かないようだな…。」
部屋を沈黙が包み込んだ。
すると、青島の携帯がなった。
青島「はいっ。」
魚住「あぁ~、青島君?今どこ?」
青島「どこって…、言われても……」
室井が鋭い眼光で見ている。
青島「室井さんと、コーヒーブレイク中……みたいな感じです。」
魚住「なんじゃそりゃ?まっ、とにかく戻って来てくれないかな?」
青島「なんでですか?」
魚住「保安課の方々が君に話したいことがあるみたいよ。」
青島「保安課が?」
魚住「人気者は辛いねぇ~。待ってるから急いでね!」
青島「解りました。」
携帯を切ると、一倉が口を開く。
一倉「君には、この事件より所轄のチマチマした事件が似合うからな。」
青島は、一倉を見て笑いながら
青島「ですね。じゃ、刑事課に戻ります。」
と、言い残し部屋を後にする。
青島が出ていくと、新城が口を開いた。
新城「今回の事件、警視庁をあげての捜査になりそうなんですよ。室井さん」
室井「…………。」
新城「室井さん、くれぐれも所轄にばっかり目をやってヘマなんか起こさないで下さいよ。」
室井に背を向けながら、そう告げた。
刑事課~
神田「室井君が、青島君を連れていったけど…、大丈夫かね?」
袴田「青島は、室井さんと仲良しですからね…。……ガブッ…」
神田「だからって、………ゴクン、なんかあったって僕は知らないよ?…ゴクン……ねぇ、秋山君。」
秋山「………、ゴクゴクッ。……ですね……」
神田「秋山君、君ね、食い意地張りすぎだよ。」
袴田「まだこんなにあるんですよ。七色ウイロウ。」
3人は、刑事課会議室でお茶をしていた………。
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