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刑事課に、青島が戻ると保安課の二人が待っていた。
保安課1「久しぶりです。青島さん。」
青島「岩瀬の事件以来ですね……。」
雪乃は、こっちを見ながらムスッとしている。
保安課2「あの時は、岩瀬を逮捕する事しか頭に無かったので…。」
雪乃「別に気にしないで下さい。昔の話だし…。」
青島「それで、僕に話って?」
保安課1「あっ、青島さん。ここではちょっと…。取調室で話を…、雪乃さんも。」
青島は、雪乃を見る。
雪乃は、立ち上がり保安課の後に続いていった。
取調室~
青島が入ると、保安課が資料写真を出してきた。写真に写った男性は、岩瀬修だった。
青島「こいつが何か?まだ、刑務所でしょ?」
保安課「いや、仮釈放で出所しましたよ。先月に。」
雪乃は、顔が強張っている。
青島「それが俺達と何か?」
保安課2「…行方がわからなくなり……。」
雪乃「私を狙ってる…?」
保安課1「…いやっ、君を狙ってるとは、思えないが…、また日本に麻薬ルートを作る可能性が出てきましてね…。そこで、貴方達お二人にも力を借りたいのですよ。」
青島は、雪乃を気にしている。
雪乃「…わかりました。でも、殺人事件も発生してますので…、あまりお力になれないかも…」
青島「…大丈夫なの?雪乃さん?」
雪乃「何いってるんですか?青島さん。私には、夫が付いてますから…。ちょっと頼りないけど……。もう柏木雪乃じゃ無いんです。真下雪乃になりましたから。」
青島は、笑みを浮かべた。
青島「そうだったね。頼りない旦那の妻だったね。真下さん。」
雪乃も笑みをこぼした。
保安課1「じゃ、協力お願いしますよ。」
雪乃「はいっ。」
取調室を出ると、森下が向かって来た。
森下「捜査会議始まるそうです。魚住係長は先に行っちゃってます。」
青島「じゃ、急ごう。」
雪乃「はいっ。」
3人は、会議室へ向かった。
………ヘックシュン…。
小池「…課長、風邪ですか?」
真下「…噂かもね…」
小池「新婚旅行もいけないですからね…奥さんも急がしいみたいだし。」
真下は、雪乃の写真を見ながらスケベな顔をしながら笑って、小池の話を流していた。
倉橋「…課長があれでよくやってるよね…。僕たち…。」
CICのメンバーは、口を開かずうなづいた。
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