第一回捜査会議 事件発生一日目

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第一回捜査会議 事件発生一日目

会議室へ入ると、沖田が資料眺めながらこっちをちらっと見た。 森下「青島さん、怨まれてます?」 青島「…俺っ、なんかしたかな…?」 雪乃「…初めての管理官の仕事、壊されましたからね…。」 青島は、雪乃を見て天井を見上げた。 青島「女の怨みって、怖いのね……」 一倉「所轄ぅ!早く席につけぇ。」 一倉の一喝に3人は、魚住の隣に座りだす。 魚住「…怒られちゃったね…。」 青島「いつもの事っすよ」 一倉「これより捜査会議を始める。害者は?」 捜査員「はっ、山下時雄37歳、死因は首を紐のような物で絞められた絞殺です。」 一倉「殺害時刻は?」 捜査員「午前9時から半までの間。その時間、誰も部屋には入ってないそうです。」 沖田「その前後にも、出入りは無かったの?」 捜査員「はい。午前7時半すぎに被害者が部屋に入った後、2人部屋に出入りしましたがその後に被害者自身が一旦部屋から出たのを監視カメラで確認しました。」 沖田「誰も入れない、一室ね……。」 室井は、資料に目を通したあと目頭を押さえていた。 沖田「室井さん?なにか?」 室井「…いやっ、何でもない。」 一倉「今は、まだこれだけしかないのか……。」 沖田「本庁捜査員は、残って資料を片っ端から調べて。公安さんは、害者の交流関係を調べてください。それから所轄。不振者に職質かけてあやしい者を引っ張って来なさい。」 雪乃「…出ましたよ。寝るな宣言。」 森下「また帰れませんね。奥さんに電話しなきゃ…」 魚住「…アンジェラァ~……」 青島「誰引っ張ってくるんすかね……。」 一倉「捜査の振り分けは、文書によって知らせる。解散!」 会議室から、刑事達が出てくる。青島は頭を掻きながら出てくる。 すると、 新城「青島。」 青島が振り向く。 青島「…はぃっ…。」 新城は青島に近づいて顔を近づけた。 新城「さっきの件は、他言無用だ。わかってるな。」 青島「…それって、俺達捜査員は何も知るなって事っすか?」 雪乃「なんの話ですか?」 青島は雪乃を見て、新城の顔を伺い 青島「今は、…ごめん。言えないんだ。」 雪乃「…そうですか?(プルルルル)…あっ、スイマセン。」 携帯がなり、雪乃はその場を後にする。
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