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沖田は、立ち上がり。
沖田「…貴方は、仲間に恵まれてるわね。私は、一人でも頑張らないとね。貴方達に血を流させないように。」
雪乃は、笑ってうなづいた。
沖田「貴方と話せてよかったわ。」
雪乃「また、今度話せますよね?」
沖田「事件解決したら、飲みましょ。貴方の旦那も一緒にね。」
雪乃「…その時は、夫に愚痴言いますから味方になってくださいね。」
沖田は笑ってうなづき、本部に歩き出した。
雪乃は晴々とした顔をして、立ち上がり振り向くと青島とすみれに気付いた。
雪乃「聞いてたんですか?いつから居たんですか?」
青島「…結婚したのよね?…から。」
すみれ「…貴方の同僚を傷つけた。…から。」
雪乃「盗み聞きは犯罪ですよ。」
青島「ごめんなさい…」
すみれ「…でもまさか、あの人の本音聞けるとはね。」
雪乃「…私もびっくりしましたよ。」
青島「…まっ、人間ってわかったね。」
雪乃「…ですね。」
すみれ「…だね。」
3人は、うなづき笑い出す。
そこへ、緒方が走り出して来た。
緒方「青島さぁん!あっ雪乃さんも…。」
青島「どうしたの?」
緒方「…岩瀬修が目撃されました。」
青島「どこで?!」
緒方「魚住係長がパトロール中に見たそうです。」
青島「ほんとに?雪乃さん行くよ!」
青島は、刑事課に走り出した。
湾岸署~刑事課
青島が走って入って来た。
青島「課長!岩瀬は?」
袴田「今、報告待ちだ…。」
雪乃「岩瀬は、一人だったんですか?」
袴田「…いやっ、複数の外国人と歩いていたそうだ。」
青島「…やっぱり、大麻のルートを…。」
雪乃は、黙っている。
袴田「…とりあえず、保安課の捜査員が向かってる。」
青島「…大丈夫?雪乃さん?」
雪乃「…もしかしたら…」
青島「…何か知ってるの?何でもいいんだ。教えてくれ。」
すると
一倉「待て。君達では、岩瀬みたいな大物は捕まえられない。本庁の捜査員が今、目撃現場に向かっている。」
青島「…また俺達は必要ないんすか?」
一倉「…おまえだけは用はない。真下雪乃、ついて来い。」
青島「ちょっと待ってください。雪乃さんが行くなら連れていってください。」
一倉「青島、お前は室井との妄想に夢見てろ。」
そう残し、一倉は刑事課を出ていく。
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