第一回捜査会議 事件発生一日目

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小池「真下課長!一倉さん居ましたよ。」 後ろから真下が現れた。 真下「一倉捜査一課課長…。貴方には失望しましたよ。…僕たちを甘く見ましたね…。」 一倉「何の話だ…。」 真下「ここで、話したら貴方は警察に居れなくなっちゃいますよ。いいんですか?」 一倉「身に覚えのない話で、俺が警察から居なくなる?んな事があるか!」 小池「とりあえず、ここではなんですから奥の部屋へ。」 小池とCICの面々は部屋へ向かう。一倉も、後に続く。 真下は、袴田に近づき 真下「課長、お久しぶりです。」 袴田「真下君、変わったね。ここに居た時は弱々しかったのに…。」 真下「これも、課長のおかげです。」 袴田「第一本部長は、お元気か?」 真下「はいっ。課長によろしくと」 袴田「私にぃ!それは、本当か?」 真下「はいっ…。」 袴田「そうかぁ…。あっ、真下君が来てると署長に連絡してくるよ。」 と言うと袴田は、出ていく。 雪乃「もう、来るなら連絡ぐらいしてよね。」 真下「急だったし、僕が向かうって一倉さんが聞いたら君の身が危ないと思ってね。」 すみれ「真下君変わったわね。ストーカーは変わらないみたいだけど…。」 真下「すみれさん、お久しぶりです。元気でした?」 すみれ「私が、怪我した時に雪乃さんに告白してた癖に…。」 真下「何で知ってるの?」 すみれ「ねぇ、雪乃さん!」 真下「言っちゃったの?」 雪乃はうなづく。 真下「すみれさん、そういう訳では無くてですね。あの時は、なんて言うか、あの、えっと…。あの。」 すみれ「ツバメの巣!」 真下「へっ…?」 雪乃「ツバメの巣を食べないと。ねぇ~、すみれさん!」 真下「話が見えないんですけど……。」 倉橋「課長、準備できましたよ。」 真下「今行くよ!」 沖田「大丈夫なの?」 真下は、沖田の問いに答えた。 真下「貴方がこの事件に力が入ってるのわかりますから。」 沖田は、無表情で真下を見て刑事課から出ていく。 真下「それじゃ、仕事してくるね。」 すみれ「あの人が…?」 真下「知ってるんですか?…違いますよ…。あの人には、鍵を渡してもらうだけです」 すみれ「鍵?…どういう意味?」 真下は笑顔で返し、雪乃にウインクして部屋の中に向かう。 雪乃「ウインクは無し…ね。」 すみれは、吹き出した。
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