踊る大捜査線THE MOUSOU

第一回捜査会議 事件発生一日目

真下「そうか…、事件も解決に向かいそうだね…。」
捜査員「…やっと、太陽が見れます。」
真下「…そうだね。地下に篭ってたからね。じゃ、僕は行くよ。」
捜査員「わかりました。鍵は課長に渡しておきます。」
真下「…いや、やっぱり僕から渡すよ。課長に…。」
捜査員「…しかし。」
真下「…逃亡なんかしないよ。第一方面本部長の父を汚す事はしないよ。」
捜査員「…わかりました。」
捜査員は鍵を真下に返した。
真下「…それじゃ、今度飲もう。」
捜査員「楽しみにしてます。」
真下は、会釈し部屋を出た。
真下「…そろそろ、小池君がきてる頃かな？」
真下は、廊下を歩き出した。

警察庁～玄関ロビー
小池は壁に寄り掛かりながら周りを見ていた。
そこに真下の姿を発見した。
小池「課長…、話って？ＣＩＣのみんなが課長に不信任案出してましたよ。」
真下「…やっぱり…。」
小池「…課長は、何も言わないから…。」
真下と小池の間に、嫌な空間が出来ていた。
小池は、その空間を破った。
小池「…湾岸署に残ってる倉橋君から情報です。青島さんが湾岸署に戻ってくるそうです。」
小池はそう告げると、真下に耳打ちした。
小池「…新城さんが、室井さんを指揮官に捜査を立て直すみたいです。」
真下は、「えっ」とした顔をした。
真下「二人は、離されたはずだよ。幹部の人らから脅威と思われてるじゃ…」
小池「…新城さんが、上には通さず捜査をするみたいです。」
真下「なんでそんなリスクを背負う必要が？」
小池「…それは、課長自ら確かめてください。」
真下「分かった。小池君は、一足先に戻ってて。」
小池「課長は？」
真下「公安課長に、確かめたい事があってね。…そんな大事な時に情報持ってないなんて、交渉課準備室の課長としてダメだからね」
小池は、真下を信じうなづいた。
小池「交渉課準備室の名に掛けて、頼みますよ。」
真下は、うなづき警察庁内部に行ってしまった。

新宿北署～
室井は、捜査員を集めていた。
室井「みんな集まったか？」

向田「本部長！みんな一応集めましたけど…。なんか始まるんですか？情報なんて上がってないはずですよ？」
室井は、黙って資料を広げ始めた。
室井「これより、新しい殺人の資料を配る。目を通してくれ。」