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湾岸署~玄関ロビー
青島達の車が玄関前に到着した。
青島が、助手席から降りる。
青島「…沖田さん。」
沖田「お帰りなさい。あなたを待っていたわ。」
工藤と雪乃も車から降りる。
沖田「…あなたは、新宿北署の…。」
工藤「なんだよ。湾岸署の本部長は、えらくべっぴんな人がやってるんだな。うちは、男臭いから駄目なのか?」
工藤は、雪乃に言った。
雪乃「工藤さんみたいな人達ばっかりなら、私も行きたくないですよ…」
雪乃は、そう返した。
工藤「…おれ、異動届けだそうかな…?」
沖田は、話を流して。
沖田「室井さんからの指示?」
工藤「…そんな感じだ。」
沖田「…そっ。…室井さんが選んだ方だわ。信用に値するって事なのね。」
工藤は、雪乃に耳打ちする。
工藤「…あんちゃんは、人気があるんだな。しゃべんない癖に。」
雪乃「…男は、無口な方がいいですよ…。」
工藤「って事は、旦那はお喋りなんだな。」
雪乃「…うるさいぐらいの…。」
沖田「…男の価値なんかいいから、捜査本部に行くわよ。」
沖田は、二人の会話に割り込んで署内に歩いていった。
工藤「おっかない女性だな」
青島「…(合わない二人だな…)」
工藤「なんかいったか?」
青島「いえ、何も…。」
工藤「女はあれぐらいがいいんだよな」
工藤は、そう言うと署内に歩いていった。
青島「あんなのがタイプなんだ…。」
雪乃「…尻に惹かれますね…」
雪乃はつぶやき署内に歩いていく。
青島「…雪乃さん、怖いよ…。」
青島も続いて、署内に歩いていく。すると、携帯がなる。
青島「…もしもし。」
新城「…青島か?」
青島「新城さん?どうしたんすか?」
新城「…今、警察庁からそちらに向かっている。」
青島「…なんかあったんすか?室井さんの指示だって聞いたから戻って来たんすけど…。」
新城「青島、警察の威信を掛けた捜査を始める。お前と室井さんが必要だ。…頼んだぞ。」
青島「でも、室井さんは新宿ですよ。」
新城「…心配するな。そろそろ始まる頃だ。会議室へ向かってくれ。」
青島「…わかりました。答えは、会議室にあるんですか?」
新城「行けばわかる。」
新城は、携帯を切った。
青島は、真面目な顔で湾岸署内に歩いていった。
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