11月イベ 1 小説

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  ある日、君の部屋から声がした。 男の声と、君と思われる女の喘ぎ声。 部屋からもれる薄明かり。 僕は安心したくて、静かに部屋を覗く。 気のせいだと信じたくて。 部屋の中には君じゃないような君と知らない男が求め合っていた。 もっと……、と君は僕じゃない男(ヒト)を抱きしめる。 僕は信じれなくて、声も出さず、音もなく、 その場に倒れ込むように座り込んだ。 何かの間違いだと信じたい。 何かの間違いだと思いたい。 天使のような君が 僕を愛してると言った君が 僕以外の男(ヒト)を求めているなんて……。 僕がいるのに気付かない二人はベッドの中で楽しそうに笑いながら話す。
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