11月イベ 1 小説

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  僕は父上と母上が亡くなった時以上に哀しい顔で 女王に微笑む。 「あのね、僕全てみていたんだ。……君があの男にもっと、と喘ぐところも……全て」 女王は少し固まって僕の足を強く抱きしめ乞う。 「ごめんなさいッ! ごめんなさい……。魔がさしたの……。でも、信じて。愛しているのは本当に貴方だけなの……」 醜い姿で泣きじゃくる女王。 僕はしゃがみ女王に手を差し延べ笑う。 「……許して、くれるの?」 女王は僕の手を取り立ち上がる。 女王は僕の好きだった笑顔(カオ)で 「ありがとう」 と言おうとしたのだろう。 でもその言葉を女王が言い終わらぬうちに女王の首が宙を舞った。  
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