11月イベ 1 小説

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  女王の返り血を僕は浴びた。 「魔がさした訳じゃないくせに……。愛してくれてなんかいないくせに……」 僕は呟くようにそれを繰り返す。 裸の男はさっきの僕みたいに座り込んで動けない。 僕はゆっくりと歩き出し君の顔を両手で優しく拾いあげる。 「……これで僕の愛しい君だ。天使のように可愛い笑顔で僕を裏切らない」 きっと僕は女王殺しの……君を殺した罪で捕まるだろう。 でもそれでも構わなかった。 だって僕の敬う二人を殺して僕を裏切り続けていた人、 そして僕の愛した人を僕は自身の手で殺したのだから。 例え君が裏切ったとしても、君のいない世界等僕は必要としないから……。 腰が抜けて動けない男を僕は睨む。 男は許して下さいと泣きながら許しを乞う。 「……二度と僕の前に顔を見せるな。次貴様が僕の顔を見た瞬間に貴様の首はその肉体と離れている」 男は四つん這いで必死に逃げて行った。 少しして家臣達が部屋にやってきた。 「僕が女王を、殺したんだ……。さぁ、僕を罰してくれよ……?」 家臣達は驚き、話し合った。  
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