11月イベ 1 小説

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  「王、この事は内密に事故として扱いましょう」 耳を疑った。 僕は女王を殺したのに。 僕は妻を殺したのに。 「……何故、隠すんだ?」 「失礼ですが皆女王様には不満を抱いておりました。 だが誰も逆らえなかった。 だから亡くなっても誰も王を責めはしません。 唯、隣国に妻を殺したのを知られるのはいけません。 なので女王様は暫くして病気で亡くなった事にしましょう」 他の家臣達も頷いていく。 「……僕が王でいいのか?」 だって僕は女王を殺したのに。 だって僕は女王の為に好き勝手してきたのに。 そんな僕でいいの? 「貴方がいいのです」 家臣達は言う。 「貴方は国を人をおもってくれている。私達は貴方がいいのです。今日の事は私共がなんとかします、王はいつも通り何もなかったかのようお願いします」 そう言い家臣達は血の跡を、女王を殺した跡を消していった。  
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