ビフと僕

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3、4時限目は僕の最も苦手とする科目 『体育』だった 競技はフットボール 運の悪いことに、負けず嫌いのビフと同じチーム まぁ相手チームになって吹っ飛ばされるよりマシかな …なんて考えは甘かった 『だから、何やってんだよ‼このウスノロ‼』 いつもの罵声が浴びせられる 『ご、ごめんよビフ‼‼』 僕は簡単に相手のタックルを受け まるで重さのないタックルマシーンのように倒された 戦意喪失 だって痛いんだもん みんな戦車かブルドーザーのように突進してくる 僕は逃げ回るばかり もちろんパスも落としてばかり… ビフに目をやると顔を真っ赤にしながら僕をにらんでいた 完全にやばい 試合の行方より試合後のビフの機嫌が気になって、 ボールよりビフの様子を見る時間が多くなっていた…
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