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『では、予定通り進路希望用紙を配るので、
週末までに最終的な進路を記入して提出するように』
『親ともよく話し合うんだぞ』
進路担当のベン先生が優しい口調で話ながらそっと用紙をくれた
僕は迷わず大学進学希望と記入した
何気無くビフの方をみると何も書かないまま、
バックに用紙をおしこんでいた
きっと工事現場か街の工場に就職だろう
どっちにしても
もう会うことはなさそうだな
どことなく元気のないビフの姿を気にしながらも、
僕は逃げるように家路についた…
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