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『実はな…
お前の大学進学はムリなんだ、ニック…』
父親が肩を落として言った
『え⁉え⁉なんで⁉』
と僕
『実は…
父さんの会社ずっと経営が苦しくてな
倒産するかもしれないんだ』
『お前を遠くの大学にやる余裕はないんだ』
『奨学金は⁉』
必死にくらいつく僕
『ダメだった…返せる見込みがないし、お前の成績では…』
痛恨の一撃
僕は推薦で簡単に大学に行けると思っていたし、
経済的な問題なんて少しも考えていなかった
甘かった
親の苦労なんて
少しも感じとれなかった
未熟な僕…
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