~第②章~再戦

11/12
32人が本棚に入れています
本棚に追加
/54ページ
[あ、な、何でもないわ。後で話すから今はここを直して帰ることね。] 「あ!!拓真と雅尋!!」 昴はやっと思い出したように言った。 昴はポケットに入っている携帯を見てみた。すると4件のメールと電話が入っていた。 「うわぁ、全部拓真からだ💦 え!?帰った!?そんなぁ…。」 [そりゃ、あれだけ捜し物に時間かけたんだもんね♪] 「それはゼロが出てきちゃったからからだろ?しょうがないじゃないか」 [ま、それもそうね。じゃあ早く片付けちゃいましょ。この教室、このままにしとくと明日大変よ] 確かに。このままにしておくと明日クラスの人達が大騒ぎするだろう。それに1番に怪しまれるのは最後まで残ってた昴なのだ。 「……。くそー!!これ直るのかよ💧💧」 [大丈夫よ。直るから。今修復術教えるからやって。] 昴はソラに教えられながら少しずつ直していった。 「うぅ…。ねぇ、この状態どうにか元に戻んないの?魂が結ばれてるってやつ…。」 手も働いているが口も働くようだ。 [それも今はムリ。体の方が回復してないんだもの。] 「だって体消えちゃったじゃん。」 [私の体は昴の中で回復してるの。だからしばらくこのままね。] 昴は驚いて手を止めてしまった。 「え、ちょっ、ちょっと待ってよ羽根とかこれ消えないの!?それにこのかっこじゃ明日学校行けないじゃん。」 昴の格好は紺碧の髪が縛ってあるが腰あたりまで伸びていて、服装は制服とはかけ離れた服装をしている。 [平気。ちゃんと羽根はしまうことが出来るし、服も髪も一時的にはちゃんと戻るわ。] 「それならよかった。…っじゃなくて、一時的!?」 [平気だってば。私の体が回復するまでなんだから。ほら、ちゃっちゃと済ます!!] 「はぁ~い。」 その後、何度か失敗しながらも、昴の頑張りのおかげでどうにか最終下校時刻に間に合った。 「ふぅ。疲れた…。やっと終わったぁ!!」 教室はすっかり元どうりに戻り、逆にきれいになったくらいだ。
/54ページ

最初のコメントを投稿しよう!