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乱れる画面は単一色
割れかけの文字に埋まる
放つ 不規則な凹凸
奏でる 出鱈目な協調
歯車は空で軽やかに
濁る虹を掻き混ぜる
砂嵐の暴走
奏でる余力が乾燥する
崩れた崖の隙間から
刹那に溢れ落ちた
光に不気味な波紋
拾い上げたらもう
半開きの金庫
目眩に倒れても
標に惑っても
歯を食い縛り見入る明日が
逆立つ風に吹かれても
手にくくった記憶の定理で
証を胸に突き刺して
君との未来のライン
遠吠えに消える
上手く繋げないサイン
霞んで分からないよ
試しに送信してみた
僕の居場所は
君のパラボラには
届かないみたいだ
崩れた崖の隙間から
刹那に溢れ落ちた
光に不気味な波紋
拾い上げたらもう
半開きの金庫
冷えた爪で刻むよ
今の自分の名前を
誰かの口笛が首を絞めてくる
震えと痙攣の狭間でべそをかく
固まりかけの唯一の通信源
僕の手が尾に触れていても
逃げる影に追い付く電波を
試しに流してみるだけ
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