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クラブの店長
一時の沈黙が流れた。
「派手にやってくれましたねぇ…」
何処からかそんな声が聞こえてきた。
「誰だ!!」
思わず秋介は叫んでいた。「ここまでやってて、誰だ!!とは失礼ですよ。」
すらっとした中年の男が現れた。
「特別に教えましょう。私の名前は、ハンスです。」ハンスと名乗った男は、淡々と答えた。
「あんたがここのボスってわけか?」
秋介は、低い態勢で拳を構えた。
「やる気満々ですねぇ…いいでしょう、相手になりましょう。」
そういうと、秋介に右手を突き出した。
「ドンッ」
秋介は見えない力に吹き飛ばされる。
「ガハッ…」
思い切り壁にぶつかり口から血を吐く。
…なんだ…今の力は…
…仕方ない…あの力を…
秋介は、首にかけていた月型のネックレスを引きちぎる。
「うおおおおおおおおおっ」
秋介に異変が起きる。黒い髪は腰辺りまで伸び、黒い目は、赤くなる。
「この力…あり得ない…まさか…貴様…」
「そう…お前達が皆殺しにした、ガルダ族の力…」
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