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シオンの態度が気に入らなかったらしく、かなり機嫌が悪くなっている様だ。
「賠償だぁ?だったら…」
オーディウスの右腕が、赤いオーラを纏い始める。
「こいつが代金だ、釣りはいらねえぜ!」
オーラを纏った右腕を繰り出す。
シオンは体を捌いてそれを躱しながら、その背後に回る。
腕に纏われたオーラが飛び、船の壁が一部吹き飛ぶ。
「気功闘士か…珍しいな」
そう呟き、糸を放つ。
オーディウスはそれを左手で払おうとしたが、その左手に絡み付いた。
「雷精よ、我敵を討つ力となれ」
精霊語による呪文を詠唱すると、糸を伝い電流が流れる。
「エレメンタラーか!?」
オーラに包まれた手刀で自らの左腕を肘のあたりから切り落とした。
「電撃から開放される為に、そこまでやるとはな…」
シオンが呟く。
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