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「マヂチョーウザインダケド」
神様…日本の女子高生は日本語が話せないのでしょうか?
「カナリダリー」
ここは本当に名門の女学院なのだろうか?
そんな疑問を感じながら三階建て校舎、最上階の生徒会室から校庭を見下ろして溜息を吐いた。
「ま、大和撫子じゃない奴がお嬢様学校に居る事と、女子高に男が居る事はそう大差ないのかも…」
「何おっしゃっているんですか?そんな事を無闇に口にしてはいけませんよ」
後ろにはこの学院で唯一、俺の秘密を知っている春日 菫(カスガ スミレ)が立っていた。
腰まである漆黒の艶やかなストレートロングの髪と、同色の大きな目が印象的な女の子。
学院でもかなりの人気だが、外に出たら物凄い数の男女が押し寄せてくるような美女。
華道に茶道、剣道や弓道や合気道まで嗜む慎ましく逞しい大和撫子の典型的タイプ。
彼女は俺の従姉妹で、母さんの双子の妹の娘さん。
だから俺が男だって知ってるのは当たり前で、同い年だから一緒に居て何かとフォローしてもらっている。
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