陰謀

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最後が近くなるにつれ私は焦りが増し、いよいよ決行の時を決意した。 私は水を吸収してしまうであろう繊維が付着した衣類を投げ捨て、特殊な薬物を塗りたくったビニールを纏い家を出た。 しかし奴等は強敵だ。 衛星や洗脳した人間を使い執拗なまでに私を監視している。あの点滅している星はその証拠に他ならない。 私は近くにあった、盗聴機付きのペットボトルを投げて、地下鉄に乗り敵を欺く為に、まずは三時間以上移動した。少なくとも監視員はまいたはずだ。 そして地下から飛び出し、素早くタクシーに飛び乗った。 これで完全に政府の監視から逃れきれたと思ったのが甘かった。
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