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タクシーの外側に幾つもの目がある。
私はひどく動揺した。
しかし、賢明な私はすぐに見破ってやったのだ!
探知機だ!
靴に探知機を仕込み政府は国民の位置を把握していたのだ。私は、タクシーの窓を開き靴を投げ捨てた。すると電波生物とおぼしき目も消え、これでようやく25日ぶりの自由となれた。
次に、問題となるのはタクシー代だが、持ち合わせは丸っきり足りなかった…。
運転手は、裏家業をしている悪人のような風体であり私を疑っているような眼差しで、繰り返しバックミラーから目を合わせてくるおかしな男だ…。
私はハッとした!
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