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少女の行方…
ここは京都のとある学校の校舎裏…二人の男女が向き合っていた。
『っ、付き合ってください!!』
少年は顔を赤面させ必死に思いを打ち明けた。
『……ごめんなさい。』
少女は一言言うとくるっと向きを変え歩き出した。
『千尋さん…僕じゃ駄目なのですか?』
少年は涙を目に溜めながら問うた。千尋と呼ばれた少女は歩くのを止め、顔を後ろを向けて…
『私、頼れる年上が好きなの。』
千尋はそれだけを言い残し、スタスタ歩いて去っていった。
少年は地面に膝と肘を付けて泣き崩れていた。
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