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「やれやれ、猫かぶんのも疲れるもんだ」
だらだらと歩きつつ、背をぐっ伸ばす。
「…“将来の為”…ねえ…はっ、少なくとも俺には関係ないもんなあ…。」
日差しがやたら眩しい正午、恭介は大きな欠伸をした。
「…ふああ~あ…さて、今日の~お昼ご飯はぁ~何にしようかなぁ~」
独り言を呟きながら、人混みをかき分け、歩く。
恭介はこういうダラリとした時が好きだった。
と、
ヒュオッ
「うおっ?」
ふいに恭介の目の前を黒い何かが通過した。
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