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「で、でも…やっぱり…怖…い……。」
吸い込まれそうな地上の絶景。見れば見るほど、彼女は何度も息を呑む。
頭の中では幾度も“止めよう”という思いが浮かんでいた。
…しかし、それと同時に、彼女の辛い記憶もフラッシュバックする。
「…ふふ…私ったら……何を躊躇う必要があるのかしら…。どうせ生きてたって…楽しい事なんか…無いのに……」
不運にも強く思い返してしまった辛い記憶が引き金となってしまったのか…彼女の中で何度も浮かんでいた“止めよう”という考えは、全て虚空に打ち消されてしまった。
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