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『あ、え…、す、ばる…』
「……、雪沙も、気づいてたと思うんやけど…
俺たち…、もう無理やろ」
…わがままだってわかってる
でも聞きたくない…
「もちろん、嫌いになったわけやないで?
でも、もう…―――」
いちばんききたくないよ
どうせなら「嫌い」ってゆってよ
あほすばる
『………。』
頭のなかでなんといおうとも口に出すなんてできなくて
私の目に、涙を流すすばると窓から少し降る雪がみえる
北海道はもう、つもったかな?
こんな状況から逃げ出したくて、そんなことを考えると、すばるとの出会いが走馬灯のように頭に浮かんできた
…
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