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僕たちの間に沈黙が続いたその間にも太陽は少しずつ地平線に向かって進み、もうそろそろ夕方になりかけていた。
「なぁ、そろそろ帰ろうぜ?親も待ってるだろうし」
とビルは少し焦りながら僕らに言った。
「そうだな。そろそろ帰ろう・・・・・?・・どうした、マリー。」
突然マリーが僕の服を強く引っ張った。
「ねぇ、お兄ちゃん。さっきあそこに家なんかあった?しかもこの道変よ?来たときと違う!」
マリーは今にも泣き出しそうな顔をしながら言った。僕はビルと顔を合わせ、まさかなという顔をし、ふっと回りをみると、昼間みた景色の面影は何処にもなかった。
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