43人が本棚に入れています
本棚に追加
「ハートは恋人と愛情、クローバーは対人関係と人格か…………」
「高野真理恵と瑞梨透真にあった条件だと思わない？
しかも、瑞梨透真が殺されたのは勤め先のホームヘルパー派遣事務所の前。
これは偶然なんかじゃないわよね？」
「どちらも相手の行動、生活環境を知らないと死体発見現場へ死体を運ぶ事はできない…」
「発見現場で犯行が行われたっていう可能性はないんですか？」
後輩の松尾 壱岐（ﾏﾂｵ ｲｷ）が警部のご機嫌を損ねそうな質問をする。
案の定、ウンザリした表情で彼は説明した。
「死体は首を切断されてるだろ？もし、殺してすぐに死体から首を刈ったとすると、現場に残された血の量が少なすぎる。」
「はぁ…。」
「これぐらいのプロファイリングは出来てくれ。」
「すみません…。」
「気を落とさないで。松尾くん。
プロファイリングは私の仕事よ。こっちは私に任せて、松尾くんは犯人逮捕に全力を注いでちょうだい。」
「…はい!!光田刑事!!」
最初のコメントを投稿しよう！