ABNORMALITY･１

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「新人イジメも大概にしていただかないと困ります。田並警部。」

「…………。」

聞き込みに行く途中の車内には重苦しい雰囲気が漂っていた。

「警部がそんなんじゃあ、部下はついてきませんよ。」

「里緒」

「ん？」

「黙れ。」

「……はぁ～い。田並亮佑警部。」

私は「着いたら起こして」と言って寝入った。亮佑の隣で三日ぶりにぐっすり眠った。