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あの日から、亮佑は変わってしまった……
私がずっと見てきた亮佑はあの事件から…………あの事件のせいで跡形もなく消えてしまった。
癒えない傷を背負い続けて…………
「明日は6時に迎えに行くから、それまでに支度しておけよ。」
「………。」
「………里緒?」
「亮佑は………あの事件を解決しようと必死なんだよね。」
「………。」
「…それまでは、私も口出ししません。田並警部。」
「……………。」
「警部にまでなったんです。あの日のために……」
「……里緒。」
「……おやすみなさい。」
「里緒!!」
バタンッ
「ぅ………ふっ…」
この連続殺人事件が過去のあの事件に関わっている事を、まだ、私たちは知らない。
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