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「不貞腐れてないで聞き込み行くぞ。」
里緒の肩を軽く叩きながら車のキーを左手で回す。
「不貞腐れてなんか!!」
里緒が真っ赤な顔でオレを振り向く。
「君のプロファイリングは頼りになるよ」
「完全否定したじゃない。」
渋々といった様子で椅子にかけてあった上着を掴むとオレのあとについて歩く。
「『遺体が彼女だと分かっても支障がない人物』と言ったよな?」
「え?えぇ。」
「その線で捜査を進める。」
「………つまり、数回の面識しかない人物もしくは……」
「通り魔。」
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