高野真理恵

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駐車場に着くと、里緒は迷わずオレの車の前へ。 キーで鍵を開けると、慣れた仕草で助手席へ流れ込む。 「亮佑………わかってる?一人の殺人で通り魔と決め付けるのは…」 「腹部のハートは?」 エンジンをかけながら言ったオレの言葉は彼女のキャパティシーを越えていたのか、不思議な顔をしてオレを見つめていた。 「あれはたぶん、ハートのエースだ。」 「トランプって事?」 「たぶんだがな。」
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