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いったいどれだけの時間フリーズしていたのだろうか。思考回路の復活にはかなりの時間を要した。
…動かなくては。
立ち上がる。足がフラつく。もう大丈夫。太い道路もあるし、カブで移動しよう。
エンジンをかけた。小型らしい軽やかな音が響く。
比較的綺麗な道を走っていると…人がいた。だけどいたのは人だけじゃなかった。
…ちっさい動物?それも何匹も…今日はちっさい動物をよくみるな。
「大丈夫ですか…」
その人は腕から血を流していた。そのちっさい動物はその人が動いた瞬間腕の傷口に一斉に喰らい付いた。
気付くとその人は地面に倒れていた。血は流れていない。
…何があった?あの人干からびてる?あのちっさいの…血ぃ吸った?
ギラリ
ちっさい動物の目が一斉にこちらを向いた。…指の傷が開いている!
…逃げなきゃ。
スロットを力の限り回して逃げた!
「何だよあれは!ふざけんじゃねぇ!」
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