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しかし、この話はここで終わりではありません!
それは、秘密の友達との手紙のやり取りをした数日後、弘樹が
「お母さん、この手紙を秘密の友達に出しといてよ!!」
裕子は複雑な気持ちだった。
秘密の友達は私………
弘樹は信じきっている。絶対にばれてはいけない。
裕子はその弘樹の手紙をよんだ。
『秘密の友達さんへ。いつもお手紙ありがとう。僕はとっても嬉しいです。』
と、秘密の友達への感謝文を終えると
『クリスマスにお母さんが青いセーターをくれました。とってもカッコよかったです。』
弘樹はクリスマスに裕子から貰ったセーターの話やケーキの話などを書き綴っていた。
そして文末…
『僕はガンと言う病気でもうすぐ死んでしまうかもしれないんだ。でも生きてる時にこんなに手紙のやり取りが出来てホントに嬉しかったよ。ありがとうね……………
………お母さん。』
裕子は泣いて泣いて泣いた。
弘樹は知っていたんです。裕子が秘密の友達だということを。
それを隠したまま、ずっと気付かないフリをしてやり取りをしていたのです。
半年の命が4年も生きれた。
親子の愛情が延ばしたのです……………
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