誕生日

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いろいろ回り、お昼も過ぎて3時位になって、ようやく少し落ち着いた所で僕は、 紫堂 「今日さぁ、夏音の誕生日だよね。」 夏音 「あっ!覚えてた?」 紫堂 「当たり前だろ?彼氏になったのは短いけど、付き合いは長いんだから。」 夏音 「まぁ、そうだよね。」 紫堂 「で、何がいい?」 夏音 「え?何かくれるの?」 紫堂 「うん。」 夏音 「初めてだね。紫堂からプレゼントなんて。」 そうなんだよなぁ、好きだったけどプレゼントとかしたことないんだよねぇ…。 紫堂 「ははっ…そうだっけ?」 夏音 「そうだよ。」 そりゃそうだ。誤魔化しても無理だよなぁ… 紫堂 「まぁいいから。何がいい?」 夏音 「何でも?」 紫堂 「何でも。」 夏音 「んー。………じゃっ、またその辺歩かない?」 そう言って、僕の手を引っ張って夏音は歩き始めた。 何処に行くのかは、わからないけど。 しばらく、二人であれこれ見て回って、 夏音 「やっぱり、アレが良かったなぁ!」 紫堂 「え?いいの?アレで?」 夏音 「うん!」 そう言って、買ったものは…ペアリング。 僕が前の日悩んで、却下したもの。 すごく嬉しかった。まさか、それを選んでくれるとは正直思っていなかったから。
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