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僕は突然の出来事だったので、言葉が見つからなく、
紫堂 「そうか…、仕方無いね…。」
これしか、出てこなかった。
夏音 「ごめんなさい…。」
紫堂 「夏音が謝る事じゃないよ!誰も悪い訳じゃないしね。」
夏音 「春からは、別々になっちゃうね…。」
紫堂 「俺は、大丈夫だよ。夏音のこと好きだし、信じてるからね。」
夏音 「ありがとう。私も信じてるよ。」
その日の夜は、すごく寒かったが、二人だけは温かった。
それから一週間後、夏音は引っ越して行った。
僕は、見送り、見えなくなるまでそこを動けなかった。
自然と目から涙が溢れてきた。
泣かないようにしていたのに…。
その時、ふと、いつかの占いの事を思い出した。
そんなことはないと、決めつけていただけで、運命は本当にあるのかと思ってしまいそうだった…。
しかし、これはただの出来事に過ぎなかった。
本当の運命はまだ…
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