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『ねぇっ……。』
突然、彼女のゆうきが切り出した。
瀬棚ゆうき21才仕事は看護士。
同棲して2年になる彼女。
『昨日何してたっ?』
昨日は健二と合コンに行き朝帰り。
一瞬目線が左に移りすぐにゆうきを見つめて答えた。
『昨日わ夜間っ!ぶっ続けで仕事してもぅクタクタだよ!それよりさっ!!腹減ったから飯でも…』
『嘘っ!昨日うちの友達が街で尚を見たって……』
下を向いたままのゆうきは目に涙を溜めてた。
『ゆう…』
尚人はそっとゆうきを抱きしめ囁く。
『俺は、ゆうが世界で1番好きだよ。ゆう以外と遊ぶ暇あるなら働いて金稼ぐって!早く結婚したいし、ちゃんと式あげたいぢゃん♪』
またいつもの決まり文句。ゆうきはそっと顔を上げ尚人を不安そうに見る。
『本当に本当?』
『当たり前ぢゃん!他の女となんて遊ばないって♪』
ゆうきは目を見開き尚人を睨む。
『なっ…なんだよっ!』
『誰が女って言った?うちは友達が尚を街で見たとしか言ってないのに…』
はいっ!おバカ。
なぜかいつも単純な嘘が付けない。
尚人はやらかしたと言わんばかりの顔で言い訳を続けた。
『もぅいいっ!なんでいつも嘘付くの?あたしより他の人がいいなら別れればいいぢゃん!』
泣きながらゆうきは言った。何度この光景を見ただろうか…。
『ごめん…もぅ嘘付かないから!ちゃんと約束守るって!』
約束は破る為にある。
そもそも守れるなら約束なんてしない。
『次はないからね…。』
毎回コレの繰り返しでゆうきと付き合ってもぅ3年。好きとかぢゃなく、お互い一緒に居て当たり前だと思ってた。
愛情ぢゃなくただの情だとはわからずに…。
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