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入院してからおよそ1ヶ月。
傷も大分癒えてきたので太郎は退院することになった。
僕の両親とかいう人が迎えに来た。
初めて外に出る。
外には何やら箱にタイヤのついたような乗り物が停まっている。
どうやら両親の…車というらしい。
看護士が「退院おめでとう」と言って、綺麗な草をくれた。
それは花束というらしい。
なんか、いい匂いがする…
「ありが…とう」
この言葉は太郎の記憶の中に残っていた。
太郎は車に乗り込んだ。
父親の運転で車は病院を後にする。
太郎はずっと後ろを眺めていた。看護士の姿が小さく、見えなくなるまで…
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