記憶

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僕は埼玉県の県立高校に通っている高校二年生。 あの日僕は急いでいた。遅刻するまいという一心で。 右側から猛スピードで走ってくる車にも気づかなかった。 目が覚めると病院のベッドに横たわっていた。手や足、頭、至る所に包帯が巻かれている。 僕はミイラかっ!てか、僕は一体誰なんだ? 周りで安心したような顔をしている夫婦らしき人やその隣にいる中学生くらいの娘らしき人は誰なんだ? 看護士が呼びかける「岡村さ~ん、目が覚めましたか?」 ふ~ん、僕は岡村っていうのか。 ようやく事の重大さに気づく。 僕は記憶を失った。
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