独りぼっちの少年。

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デス・エンジェル家は力でねじ伏せる事しか出来なかった。 反論を唱える人間など殺してしまえと言うのがデス・エンジェル家の考え方。 だから、両家はいつもぶつかり合ってた。 しかし、両家は同じ“力”を持っていた為に、戦う事はなかった。 そうして月日が流れる中、デス・エンジェル家の忍耐の尾が切れた。 デス・エンジェル家が総攻撃を仕掛けた。 ピュア・エンジェル家は反撃を一切せず、守りに徹していた。 しかしその守りは次第に崩れて行き、ピュア・エンジェル家は崩壊した。 その際に生まれたばかりの子供は母親と逃げ出していた。 その母親も途中で息絶え、子供はついに独りになった。 ピュア・エンジェル家の末裔。 それが、レミエルだ。 「本当は私たちは相対するもの。でも、私はデス・エンジェル家の考え方は嫌い。貴方の手助けをさせて?」 「アムラエル…。エディはgardenの中に居るのか…?」 「ええ。エティエルの記憶を取り戻せるのは、貴方だけだと思うの…」 辛そうに俯くアムラエルの肩にレミィは手を置く。 顔を上げるとレミィが優しく微笑んだ。 「一緒に行こう。アムラエル…」 「…ありがとう、レミエル」
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