1人が本棚に入れています
本棚に追加
デス・エンジェル家は力でねじ伏せる事しか出来なかった。
反論を唱える人間など殺してしまえと言うのがデス・エンジェル家の考え方。
だから、両家はいつもぶつかり合ってた。
しかし、両家は同じ“力”を持っていた為に、戦う事はなかった。
そうして月日が流れる中、デス・エンジェル家の忍耐の尾が切れた。
デス・エンジェル家が総攻撃を仕掛けた。
ピュア・エンジェル家は反撃を一切せず、守りに徹していた。
しかしその守りは次第に崩れて行き、ピュア・エンジェル家は崩壊した。
その際に生まれたばかりの子供は母親と逃げ出していた。
その母親も途中で息絶え、子供はついに独りになった。
ピュア・エンジェル家の末裔。
それが、レミエルだ。
「本当は私たちは相対するもの。でも、私はデス・エンジェル家の考え方は嫌い。貴方の手助けをさせて?」
「アムラエル…。エディはgardenの中に居るのか…?」
「ええ。エティエルの記憶を取り戻せるのは、貴方だけだと思うの…」
辛そうに俯くアムラエルの肩にレミィは手を置く。
顔を上げるとレミィが優しく微笑んだ。
「一緒に行こう。アムラエル…」
「…ありがとう、レミエル」
最初のコメントを投稿しよう!