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「パパ…この子、言葉が分からないみたい…」
「…じゃあこの子があの話の子か…。分かった保護しよう」
「パパこの子、私が見ていい?」
「エディが?じゃあ…一年だ。その間でどんな"力"を持っているか確認する事。分かったかい?」
「ありがとう、パパ!」
エディは少年を連れて車に乗った。
少年は見知らぬ建物の並ぶ街に連れてこられた。
その中で一際大きく、目立つ建物に車は入って行った。
――Angel garden―― 〔天使の庭〕
そう書かれていたが、少年には読めなかった。
読めても本当の意味はきっと分からなかっただろう。
ここのgardenは街の人々、皆から恐れられていた。
ここに集められているのは、子供達。
その子供達はただの子供達ではなく、何かしらの“力”を持っていた。
例えば、エディの癒す力。
風の力を借りて生有る者を癒す。
しかし、人の命を奪うような“力”を持つ子供も居る。
少年の“力”は何なのか、エディが調べる事になった。
「これからよろしくね!えっと…名前は?」
少年に名前はない。
「じゃあ、私がつけてあげるっ!え~っとね…レミエル…。うん、レミエルが良いわ!よろしくね、レミィ」
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